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最後のマジック

第5章 5




合コン当日



一通り挨拶を済ませてご飯に手をつけるとあまりのおいしさに感動して青子とやっぱり今度こよう!と1人で考えてたらさっそく声をかけられた


「あの、ゆりさんってもしかして◯◯パークの特殊造形の補修やってたりする?」
それはこの前快斗に見せてた鹿の依頼のテーマパークで

「あ!はい!やってます!」

「やっぱり!俺そこの造形デザイン担当なんだ!名前聞いて補修名と一緒だったから」
嬉しそうにそう言う先輩もとい合コン相手の彼は西山光さん(にしやまひかる)と言うらしい


「仕事が丁寧でとても一年生だとは思えない!って話題になってるよ。いやー!本当に高1?」
爽やかにそう言う光さんに(ありがとうございます♪)と素直にお礼を言った


「今度うちの工房くる?皆んな喜ぶよ!ゆりさんの鹿も会いたいだろうしww」
作った作品を生き物の様に捉える人はこの業界には多くて
私も同様な部分がある


光さんとはすごく話が合いいつの間にか連絡先を交換して近日工房に行く約束も取り付けた












後日青子と放課後デート♡といってカフェに来ていた


「そういえば!合コン!どうだったの?」
興味津々な顔で問いかける青子に(うーん。上手くいった?のかな?)と言うと

「え?なに?どっち?何があったの?!」
ますます興奮させてしまい、どぅどう!と落ち着かせながらことの顛末を話した


「え!!てことはデート?!うそー!!」
何故か青子がすごく嬉しそうでとてもじゃないけど工房見学に行くだけだとは言えなかった


「ゆりにもついに彼氏かー」
両手で頬杖ながら明後日の方向を見る青子


快斗と付き合う想像でもしてるのかな?

ちょっと心臓がツキンと痛みながらも笑顔を貼り付けた


「まだ彼氏じゃないって。ていうかそんな段階にもなってないよ」
落ち着きなさい。と言ったのだが多分聞こえてはいない


まぁいっか

そんな事を思った放課後だった



fin5
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