第45章 34.5
なりふりかまってられなくて
そんな燻った思いを最も簡単に見透かしてきたのは
涼パパだった
「僕は快斗くんの気持ち。すごくわかるんだよ。きっと僕があいに想ってる気持ちと一緒なんじゃないかな?」
以前そんな事を言われて
思わずポーカーフェイスが崩れたのが直ぐにわかった
涼パパは親父が死んでからずっと俺の親父の代わり……いや、人生の兄貴の様な存在で
だから余計に驚いた
温厚な性格の涼パパがまさか俺のドロドロとした感情を見抜いてしまうなんて
「きっと、愛してしまったらそんな感情もあって当たり前なんだよ。それを実現させてしまうか。それとも思い止まるかの問題であってね………快斗くんはどうしたい?」
俺は
愛したい