第44章 34
数日前
「見て!快斗!流星群の流れた後にね!この星が一番光り輝くみたい!まるで待ってました!って感じだよね!」
ソファでくっつきながらスマホを見せると不敵に笑う快斗
「マジックショーを今かと待ってる観客の真ん中に突如現れたマジシャンなんてところか」
なにかを思いついたのかそんな事を言う快斗
現在
その光輝く星にお願い事をする
「どうか私の元に快斗をお返し下さい」
「返すもなにも。…ずっと一緒にいんだろ」
いつの間にかベランダの手すりに立ってる快斗がしゃがんでこっちを見る
もうキッドではなく快斗だった
宝石は返し終わったのだろう
「お帰りなさい」
背伸びをしてキスしようとしたら
先に後頭部を持たれてグッと引き寄せられてキスされた
「さっきのお返しな?」
ニカッ。と笑う快斗
「もぅ/////」
スタッとベランダに降り立ち抱きしめられるので腕を回す
「……快斗?」
「んー?」
「今日ね?パパとママいないの、、、だから」
背伸びをして耳元で囁く
『ずっと一緒にいて?』
fin34