• テキストサイズ

最後のマジック

第39章 31








数十分後





「えー!!!シンガポールだって?!」

パパは驚きを隠せずそう叫んだ


今私達は千影ママとオンライン電話で話をしてる


「そう!シンガポール♪…どうしても日本に戻れなくて」

そう。

快斗は今回の事件でシンガポールに行かなければならなくなり


千影ママの提案でついでに私も着いて行きシンガポールで千影ママと顔合わせするということになったのだ


「とりあえずゆりちゃんと婚約後まだ一度も会ってないし。涼さんとあいちゃんはいきなりだから無理だろうしとりあえず快斗とゆりちゃんだけでも♪それに、アートの街だからゆりちゃんきっと気にいるわよ♪」

「そうね。勉強になるし行ってもいいんじゃない?」
ママが案外乗り気でびっくり


「え?ママまで!」
パパもびっくりだったみたい

「だって、快斗くんも千影さんもいるんでしょ?安心じゃない」
ニコッと快斗に笑いかけさりげない圧力をかけるママ

「そうよぉ!そ、れ、に♡結納の話もしなくちゃね?」
そんな事を言う千影ママ


「母さん!!俺たちまだ高校生だぜ?」
赤くなりながらそう言う快斗に千影ママはため息をつく

「はぁぁ。快斗。前にも言ったでしょ?知らないうちに取られちゃうわよ?そ、れ、に!!あんただって我慢出来ずにプロポーズしたんでしょうが!」
ビシッ!!と指差しながそう言う千影ママに(う、うぅ)と唸り声を発する快斗



「そうよ?結婚はまだ先でもゆりがokしたんだから結納くらい、ねぇ?」
そう言うママはパパがまたちょっと寂しそうにしているのを見て(あらあら。可愛いパパ)と言って手を握っていた



「う、うん。……よし!ゆり。シンガポール行って来なさい。快斗くん!くれぐれも頼むよ!」
八の字眉にしてそう言うパパに快斗は(任せて下さい!)と笑顔で返した






/ 306ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp