第38章 30
神崎宅
「え?、、みんなで?」
「そう!この前言ってたろ?最高のデートしようって」
ニコニコしながらそう言う快斗
今は私と快斗、ママとパパで夜ご飯後のデザートタイムだ
「いーじゃない♪ダブルデート♡」
ママはすっかり乗り気でパパに腕を絡ませている
パパも満更でも無さそう
「…ん?なんだよ。嫌なのかよ」
「、、え?嫌じゃないよ?」
嫌じゃないけど
なんかちょっと思ってたのと違うような……
まぁ、でも
たまにはいっか。と気持ちを切り替える
デート当日
ガチャ
「ゆりー。支度できたかー?」
勝手入ってくる快斗に、もうちょっと。と言って緩くまとめた髪をアイロンで巻く
今日はディナーもあるから、さりげなく背中が広めに作られてて大きなリボンが付いている黒のシフォンロングワンピース
髪は緩く後ろに束ねて巻きサイドに控えめな色のピンをいくつかつけた
準備が終わって後ろに振り返る
「どう?…可愛い?」
可愛いって言って!!の顔をして待つ私に、フッ。と不敵な笑みをして頬を触るので思わず擦り寄る
「んな顔すんな///」
(今日は飛び切り可愛い)と言ってちょっと濃厚なキスをされた
ボーっとしてしまう私に申し訳なさそうな快斗
「わりぃ///リップとれちゃったな//」
そう言って身だしなみを整えてくれる快斗に思わず私も赤くなってしまうが、ママの(もう行くよー?)と言う声が下から聞こえ慌ててリップを付け直し2人で駆け降りた
快斗のデートプランはまずカフェで軽く軽食をとり
その後手作りのグラス作り体験
「最近4人で飯食うこと増えたろ?」
そう言って笑う快斗にママは優しく笑って頷いていた