第4章 4
「ゆりお疲れ様ー!また作業場行くの?」
「うん。そのつもり」
あれから青子とは和解し、快斗も普段通りに接してくれたお陰で無事卒業を迎える事が出来た
そして今私は高校最初の夏休みなのに連日学校に向かっている
私が選んだ学校は専門学校と高校の単位が取れる4年制の学校で
そこで高校生の傍ら特殊メイク、特殊造形を学んでいる
なので制作作業に追われて夏休みなんてある様でない
なぜこの学校に選んだのかというと
それは前世がそういう職業についていたから
テーマパークの動く動物や人形を作ったりそんな感じの仕事
大好きだったことを今でも覚えている
そしてこれは勝手な思いだけど
来年もし、漫画通りの世界なら快斗は怪盗キッドになるはず。
だから私の技術で少しでも助けになれたらなと思って
今快斗はそんな事知らないから私の変装アイテムを見て良いマジックの材料だと思い込んでる