第34章 26.5
「おー。快斗、ゆりちゃん寝ちゃって」
そう言われソファで眠りこけるゆりを見て思わずフッ。と笑う
そしてゆっくり首の下と膝に手をいれて持ち上げる
所謂お姫様抱っこ
すると俺の胸に顔を寄せて寝ぼけながら少し目を開ける
「わりぃ。起こした?」
いつもの様に再起動モードに入りかけるので(運ぶから寝てろ)と言うと目を閉じてフフッ。と笑う
『……大好き』
いや、囁いててもこいつらに聞こえてるっつーの////
「それ、今言うな///」
甘ーい俺達の雰囲気に皆んながちょっと赤くなってる
はぁぁ。とため息を付き扉へ向かう
「んじゃー連れてくわ」
「おー!暫く帰って来なくてもいーぞ」
笑いながらそう言うクソ男共に人睨みして部屋を出る
誰がこんなとこでヤるかよ!
つーか暫くなんて
始まったらおめーら朝までリビングにいる他なくなんぞ
そんな事を思いながら上手いこと部屋の扉を開けてベッドにゆっくり寝かす
なんか既視感あるなと思ったらそういえばブルーパロットで気失うように眠りこけたことあったなと思い出す
あんときはゆりは何故か俺と青子が想い合ってるって勘違いしてて
そんな事を思い出しながらゆりの顔にかかった髪を手で優しくはらいおでこにキスする
明日は覚えてろよ
そんな事を思いながら
fin26.5