第34章 26.5
夜
カラカラカラ
「快斗?…どうしよう」
デッキで1人コインで指遊びしていたら青子が困った顔をしてそんな事を言う
「あ?どした?」
「ゆりがソファで寝ちゃって…誰か抱えて連れてく?ってなったんだけど」
「はぁ?!…ふざけんじゃねーよ!」
思わずコインを落とす
「あ!だから快斗絶対そう言うと思って!とりあえずタオルはかけてあげたけど部屋連れて行ってあげてくれない?」
盛大なため息をついて(わかった)と言った
「フフッ」
「んだよ」
「ほーんと快斗ってwww昔からゆりの事となるとw」
クスクス笑う青子をジト目で見る
こいつは腐れ縁すぎて俺の数々のゆりに対しての攻防を見てるので何も言えない
「まあ?私のだーいじなゆりを大事にしてくれる快斗なら!仕方ないかな?」
「誰がアホ子のだってー?」
誰にも渡してたまるか!!
「誰がアホ子よー!」
バシッと叩かれるギリギリを避けてゆりの元へ向かう