第31章 25
数日後
ブルーパロット
「悪りぃーけど、白馬のマスク作ってくれねーか?」
「えっ………よりにもよって白馬なんとか」
「[探]だって。さぐる!……ほーんとオメェ白馬苦手だよな」
苦笑いしながら言う快斗
「あぁいうネチネチしてるのだめなんだよね。男らしくないっていうか」
「ゆりさん。探偵というものはそういうものでございますよ」
ジーちゃんに嗜められて両肩をあげる
「もしかしてこの前言ってた事と関係あるの?」
命を狙われてるって話
「今回は探偵が1番動きやすいからな」
そう言って不敵に笑う快斗
さらに数日後
「つくったよー!快斗」
白馬セットを渡すと(サンキュー)と言って出かける準備をする
「ねぇー快斗?」
「んあ?」
「絶対その顔で私の前に現れないでね?」
ニコッと笑っていうと(オメェはまったく…)と引き攣った顔をしていた
「あ、ミラクルランドなんて来んじゃねーぞ」
そう言って頭にぽんと手を乗せた後出て行った
その日の夜
快斗宅
カラカラカラ
「ふぅぅぅ。おつかれーおれ。…あり?」
そう言って私を見てギョッとする怪盗キッドもとい快斗
「……なんで、、言ってくれなかったの?」
私の手には[現金輸送車襲撃事件]の詳細が書いてある紙
慌てる快斗を見てだんだん涙が溢れてくる
「こんなに危険なことに関わってるって知らなかった」
(言ってほしかった)と言ったと同時にポロっと一粒こぼれ落ちたのを見て急いで抱きしめにくる快斗
「悪かったよ。、、これ以上心配させたくなくて」
そう言って優しく涙を拭って微笑む快斗
「ば快斗、、、快斗が大切なんだから。…心配くらいさせてよ」
ムッとして言いながら抱きしめ返す
「………わかったよ///……ほんとかなわねぇーよ。オメェには」
そう言って私の後頭部にいつものように優しくキスをした
fin25 鎮魂歌編