第31章 25
快斗宅
「えっ?!……命を狙われてるって」
そう言う快斗は持ってるコインを指の間でころころ転がしながら私が食後に入れたコーヒーを飲んでる
「そうなんだよなぁ。、、ここ最近俺が動く度にあるから偶然じゃないだろうし」
呑気にコインを出し入れしはじめる快斗の隣に座りその手を止める
「ま、待ってよ。そんな軽く言う事じゃないでしょ?……心配」
おそらく困り顔の私にフッ。と不敵な笑みをこぼす快斗
「…そうだな。、、、ゆりにいつまでもそんな顔させる訳にはいかねーし。ちょっくら調べてみるかなっ」
言い切る前にぽんっと音がしてアイスが手のひらに置かれた
「これ、食いてーってさっき言ってたろ?」
そう言ってスプーンで掬って口元に持ってくるので素直に飲み込む
「多分きっかけは4月4日の深山のヤマなんだよなー?」
今度は自分で一口食べ、また掬って私の口元へ
「あれ?……でもあのダイヤは返したでしょ?」
その一口をもらいまた自分の口にアイスを入れる快斗を見る
「そーなんだよ。わっかんねー」
交互にアイスを食べ、終わると片付けに行く快斗を目で追う
「まぁ、何度か探りいれてみっから。…暫くはゆりも予告現場来るなよー?」
戻ってきて肩を引き寄せられる
「うん。わかった……気をつけてね?」
そう言うと(わぁーってるよ)と言いながらキスが降って来た