第3章 3
「おいゆり、お前なんでこの前の映画来なかったんだよ」
放課後、青子は係で先生の手伝いがあり私は快斗と2人で帰っていたら土曜日の所在について聞かれた…というか文句かな、これは
「ちょっと用事があって」
そう言って笑いかけると(それやめろよ)と真剣に言われた
「え?」
「おめぇ、嘘つく時いつも笑って誤魔化すだろ。でもそんなの俺には嘘だってわかんだぞ!偽物だって」
そっかバレちゃうか
ちょっと泣きそうになるがグッと堪えて平気な顔をする
「ただね。気分じゃなくなったの…でもポップコーンのお土産は嬉しかったよ。私がダイエット中ってわかってての嫌味でしょ?ありがたく受け取って美味しくいただいたから」
わざとらしくそう言うと「何がダイエットだよ!世の中の女は皆んな同じ事しか言わねーのかよ」ケッ!とそっぽを向いた
「油断大敵!ちょっとでも調子乗るとすぐに脂肪になるんだから!」
「……んなこたねーよ」
「え?」
「だって、、、その、おめぇ担いだ時そんな事思わなかったし、寧ろ軽すぎるくらい…つーか丁度良い触り心地だったぞ」
うーん。これは
もっともセクハラ発言
青子なら今すぐ鞄で叩きのめしてるところだ
「記憶から消しなさい」
「それは無理、めちゃくちゃ気持ちいっ、んぎゃっ!?」
さっきのを上回るセクハラ発言の8割を聞ききったところで思い切り脇腹に人差し指を突き刺した
「んってぇーー!!おいやめろよそのピンポイントの攻撃」
刺された脇腹を摩りながら涙目で着いてくる快斗にクスッとひと笑いした