第22章 19
次の日
今日は私はお留守番
「これで、よし!!頑張ってね!」
変装道具を全て詰め込み快斗に渡す
「あぁ、終わったら行くから」
「うーん。快斗の家で待ってるよ」
ギュッと抱きつくと頭に手を乗せて優しく撫でてくれた
ガチャ
「ふぅぅ、おつかれー♪おれ」
快斗のベッドで寛いでたらそう言ってダイブしてきた
「お帰りなさーい!……て!くさっ!焦げ臭いんだけどっ?!」
抱きしめ返した快斗の肩は黒ずんでて
髪もちょっとチリってるところがある
「やだ快斗!!怪我は?!ちょっと起きて見せて!!」
ぐいぐい押し返してもびくともしない
「なんだよー。騒ぐなって平気だから」
ぶつくさ言いながら渋々起き上がる快斗の顔を見ると左頬も煤のようなものがついていて手で拭う
そして上着とトップスを引き剥がして上半身をくまなくチェックしたが幸い怪我はなさそうだった
「良かったー!ほんとに!」
安堵の涙が出てきそうでそのまま快斗にギュッとくっつく
怪我がなくてほんとに良かった
「あのー、、ゆりさん?」
「ん?」
なに?と上を見上げると快斗は私の溜めてた涙を拭う
涙であんまり見えてなかったが快斗は心なしか赤くて目がギラギラしてた
「もしかして、誘ってる?///」
そう言われて考える
いったい何のことか、、
と思ったけどついさっきの行動思い返し恥ずかしくなった
「ちがっ!そんなつもりじゃ///」
「ふーん。そう?……まぁでも。この状況じゃあね?拒否はできねーぜ?」
未だギラギラしてる快斗は不敵な笑みを浮かべ私をそっと押し倒した
fin19