第17章 15
4/19
横浜港 クイーンセリザベス号犯行当日
「ちゃんと荷物持った?忘れ物ない?」
「ねーよ!、、たくっ!遠足かよ」
いつも通りインカムで会話をする
「えっちなことも禁止だからねー!」
「////だから!わぁーてるって!」
「必要に駆られたら、まぁしょうがない!でも後で消毒させてよね!」
真剣にそう言う私に大きめなため息をはく快斗
「気をつけて!」
「あぁ!」
その後快斗は見事に私の用意した衣装とマスクで毛利蘭に扮してブラックスターを盗むことに成功した
はずだった
「で、なーんでそんなびっしょりなの?!」
びしょ濡れの快斗を保護しジーちゃんの車で黒羽宅へ向かう
「うるへぇー!これしか無かったんだよ脱出方法が!」
「快斗坊っちゃま、常々言うとりますがやはり私はゆりさんの[女の勘]に素直に従うべきかと」
「はっくしゅ!!……あぁ、、痛いほど分かったよ」
鼻をズビズビ鳴らしながらそう言う快斗の脇腹をつんつんした
「いでっ!オメェ、反省してんだろ!」
「しょうがないからランチ代で許してあげる」
(ちぇー)って言いながらまた思いっきりくしゃみをする快斗
次の日
「ねぇ快斗、やっぱり無理しない方が良いよ!今日はランチいいから今度奢って!」
大丈夫だという快斗に無理やり町まで連れてこられたけど鼻水はズビズビ言ってるし心なしかボーっとしてるから腕を引っ掴んでタクシーに乗り込んだ
すぐに引き返したのが幸いしたのか快斗は家に帰るなりベッドに横になる
熱を測ると案の定
「38.5。もう!だから言ったのに!」
(悪りぃーな)と弱めに言うから仕方がないと思い一旦家に帰ってママに事情を説明してすぐに戻る
「なんだよ、帰ったんじゃ」
「今日は泊まるからね!」
そう言うとガバッと起き上がるので、どぅどぅ。と落ち着かせてゆっくり寝かせる
「千影ママ居ないんだから。こういう時は任せてね?」
そう言って冷えピタをつけた
fin15