第14章 13
次の日
やっぱりなんだか胸騒ぎして
快斗の家に来てしまった
約束してないし
昨日の今日だし////
ちょっと恥ずかしいけどそれ以上に不安が勝ってしまいインターホンを押すが応答はない
合鍵を使って玄関に入るが中はシンと静まり返っていて、また寝てるかな?と部屋まで向かう
コンコン
「快斗ー?寝てる?」
控えめなノック音じゃ起きるはずもなく
扉を開けて中を確認するとお腹を出してガーガー寝てる快斗がいた
そんな姿を見て不安が少し消え脱力気味になる
「もう!心配して損しそう」
1人でぶつぶつ呟きながらシャツがお腹まで捲れていたのを直し蹴飛ばしている布団を掛け直すともぞもぞ動いて気持ちよさそうにしている
そっと指を握る
「快斗」
「なに?」
静かに呟いたのにいつの間にか起きてた快斗が返事をして体がビクッとなった
握ってた指を持ち替えられてそっと手の甲にキスされる
「おはよー。ゆり」
眠そうにそう言う快斗にキュンとしながら、(おはよ。起きなかったから入っちゃった)というと布団を少し広げて手招きされるのでそのままぴったりくっつく
「もっかい寝てもいーい?今晩は忙しいからなー」
大きなあくびを一つしてやさしく抱きしめてくる快斗
「私戻るよ、寝にくいでしょ?」
「えー。このままでいーだろ」
ギュッと抱き寄せられ後頭部の匂いを嗅ぐようにスーッと深呼吸する快斗
抱きしめ返したら上を向かされキスに応えてると
「やべー///……勃った」
というので口に手のひらを当てて次のキスを阻止した
「朝から//バ快斗////…昨日たくさんシたでしょ//」
するりとベッドから抜け出して立ち上がる
「えぇ。頼むよぉゆりさん!」
駄々こねる快斗に(頼まれません!朝ごはん作ったげるから降りてきてね)と言って断固拒否の、姿勢を取るとものすごくがっかりしてる快斗
そんな姿を見てちょっとくらい良かったかなと思ったのは快斗に内緒にしておこうと思った