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現代版おとぎ話

第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究


ウキウキして帰る帰り道。サンサンとした太陽は暑いけれど明日から夏休みだと思うと足取りも軽くなる。
「ただいまー。」
家に帰ってランドセルを下ろすとお母さんは留守みたいだった。するとすぐにお母さんが帰ってきた。
「ごめんねー。お隣さんに回覧板回しに行ったらつい話し込んじゃって。おかえりなさい。」
「お母さん、成績表もらったよ。はいどうぞ!」
僕はお母さんに成績表を渡した。
「わかった。どれどれーうん、なかなかやるじゃない。」
お母さんは褒めてくれた。
「それじゃあ、僕は夏休みの計画を立ててくるから。」
「わかったわ。冷蔵庫に麦茶あるから適度に水分摂りなさいよ。」
「はーい。」
僕は階段を上がって2階に行くと自分の部屋の机で紙を広げた。
「夏休みどんな風に過ごそうかなー。」
僕は予定表を作ることにしてあれこれ考えた。

まずは朝は早起きしてラジオ体操に出るでしょー終わったら家に帰って朝ご飯食べてあっ、顔を洗って髪の毛とかさないと!あとは歯を磨いてから午前中の涼しい時に宿題をやって午後はお昼を食べて学校のプールで泳ぐけど、プールは火曜日と木曜日だけだしなぁ。あとの午後は何しようかな?あっ、自由研究何やろう?


自由研究かー。

僕の初めての自由研究は段ボールを使って恐竜を作った。去年はおばあちゃんと一緒にぬか漬けや浅漬け作りをやったことを書いたしー。今年の自由研究は何やろうかなー?

そうこうてるうちにお昼の時間になった。お母さんに呼ばれてダイニングに着くと美味しそうな蕎麦と麺つゆがあった。お母さんは麺つゆにネギを入れているけど僕は生のネギは辛くて苦手。

じゃあ、苦手なものを克服するのを自由研究にー?でもそれだと薄っぺらいかなぁ?
「いただきます。」
僕が蕎麦を啜っているとお母さんが僕に聞いた。
「なんか困った顔してるけど悩み事でもあるんじゃない?」
「うん、実は自由研究を何やろうか考えてたんだ。」
「自由研究ねー。好きなことをやればいいじゃない?それか普段できないことを調べてやるとか?こんなに長い休みなんだもの。いつもと違うことを体験することもいいんじゃないかしら?」
「そうかなぁー?」
僕は麦茶を飲みながら考える。
そんな時にお母さんの横の植物が描いてある本が目に入った。

あれは?なんで読むんだろう?
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