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吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER

第5章 1次試験


1次試験が始まった。

内容は簡単で試験管のサトツについて行くこと。

漫画ではこれが地味に辛そうだった。

レオリオは上半身裸で汗だくだった。

最初は歩いていたのだが今は駆け足に変わっている。

吸血鬼の血のおかげが息切れもなく余裕なのが救いだ。


少し走っているとレオリオが横を通り抜けるスケートボードに乗った銀髪の少年を怒鳴った。

推しのキルア・ゾルディック。

やっと会えた。

君を拝む為に遠路はるばる城から出てきたのだ。

注意するレオリオと否定するゴンの間に挟まれてコーネリアは感激していた。

「ねえ、君いくつ?」

ゴンとキルアが仲良く喋っている。

尊い…可愛いなぁ。

「聞こえてねぇの?」

「コーネリア」

明らかに妄想しているコーネリアはフェイタンの声にハッと我に返る。

「え、フェイどうしたの?」

フェイタンの方をむくと彼の視線がキルアに向く。

そこには不機嫌そうな顔をしたキルア。

「年齢聞いてるんだけど」

「…私?」

「うん。同い年ぐらい?」

話しかけられた事に驚いた。

推しの声が可愛い。

じっとキルアを見て答えないコーネリアに彼の不機嫌度は増すばかり。

感激している場合じゃない。

答えないと猫のようにどこかへ行ってしまうだろう。

「えっと…」

年齢…なんていえばいいんだろう。

ふとフェイタンを見ると目が合った。

「24」

「は!?」

咄嗟にフェイタンの年齢を言ってしまった。

母がさらってくる子供は皆9歳。

フェイタンと出会って15年だからそのぐらいだと思う。

声を上げて驚いたのはゴンとキルアだけじゃなくてクラピカ達もだった。

「…そこまで驚かないでよ」

本当は400歳超えてるんだけど。

今は吸血してないから子供の姿だった。

もっと若く言っても良かったかな。

「詐欺だろ」

「うん」

驚いているクラピカ達にコーネリアは笑った。
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