第1章 本編
東雲絵名と宍戸真二は、ベンチに座っていた。
「どうかしたの?絵名ちゃん」
「あのね、真二くん、
私ね、コンクールで最優秀賞とってやりたいの
何としてても、絶対に」
「それで、俺は何したらいいの?」
「買い物に付き合って」
「わかったよ、プリンセス」
「だから、それは、やめて、恥ずかしいから…」
と、絵名ちゃんは、顔を真っ赤にした。
「ごめん、やめておくよ、絵名ちゃん」
「よろしい、じゃあ、行くよ」
絵名と真二は、二人で、画材を買いに行くことになった。
「コンクールに応募するのは、いいとしても、
画材を買いに行くことになるなんて…」
「絵具使ってないの?」
「普段は鉛筆かシャーペンだからね…」
「俺も絵名ちゃんの絵、フォローしているよ」
「ありがと、」
また、絵名ちゃんが、照れだした。
「それで、そのコンクールって、どんなの?」
「プロレベルの人も参加するみたい」
「へぇ~それは、スゴイね、
俺も彼氏として、応援する!いや、全力で戦う!」
「なにそれ!」
「今は、それしか、思いつかないけど…」
「ふふっ、真二くんって、面白い!」
「ありがとう、絵名ちゃん、
じゃあ、買い物の続きをしようか」
「そうだね」
「その…頑張ってね、絵名ちゃん」
「ちょっと、不安だな」
「俺は、高校に上がるまで、ずっと、イジメに遭っていた、
そんな時、出会ったのは、SNSだったんだ、
そして、ある日、俺は、えななんと出会った、
この子の、絵と画像を見て、
俺は魅力に取りつかれてしまったんだ、
そして、まさか、
俺は、その子と付き合うことになるなんて!
これって、マンガみたいな、話だよな!?」
「そうだね、まさに、マンガかライトノベルみたいな、
出会い方だったね」
「まさか、俺の憧れの子が、近くにいるなんて、
思いもしなかったよ…」
「まさに、それね、
じゃあ、コンクール俺は信じているから」
「そう言ってもらえるのは、真二くんだけかな?」
「そう言ってもらえると、俺も嬉しいよ」
二人で画材の買い物を続けるのだった。