第7章 She is pearl of me 25.8(裏)
「嫌な感じ、せぇへん?」
再び指で触れると時折、痙攣するように、真珠の内腿がピクリと動く。
「ん、平気」
ゆっくりと動く侑士の指先が、徐々に濡れていく。
「痛なったり気持ち悪なるようならすぐに言いや」
体の内側へと僅かに触れた感触に、ビクリ、として枕の端を掴む。
下から上へ、敏感な所を避けるようにして撫でる指先に、内膝を侑士の腰に擦り付ける。
「あっ」
初めて他者に触れらることに、んう、と逸らした顔を枕に押し付ける。
(ちょっと怖いっ)
枕の端を掴んでいた手で、ベッドに突いた侑士の腕を掴む。
その手を、指を絡めて握られると、それだけで少し、心音が落ち着いた気がした。
手を握り合いながら、キスをしてきた侑士の首裏を撫でる。
いつもなら、深くも、優しく柔らかく口づけるキス。
あまり間を取らずに唇を割る舌が、熱く、肉厚に感じた。
少し、舌先を触れ合わせるくらいの動きの舌が、ぬるり、と内頬を舐めて、ゾクリ、とする。
絡め取られた舌を侑士の口の中で吸い上げられ、んう、と声が漏れる。
「もうちょいキス、しよか」
「うん、」
嬉しそうに笑ったように見えた侑士の頬に手を添えて、触れるだけのキスを何度もする。
薄い唇を舐めた舌先を吸われると、侑士の首の裏で手を組む。
「マコト」
「ん」
「かわええ」
恥ずかしさに逸らそうとした顔は、優しく髪に指を差し込んだ手に阻まれて、まっすぐにキスを受け取ることになった。
「ゆうっ」
ぬる、と内頬を舐める舌に、ビクッ!と震える。
「ふぁ」
浮いた歯の隙間から入り込んだ舌に絡め取られた舌を吸い出される。
ちゅ、じゅる
「んっんんぅ」
引いた顎が、首筋をつ、と撫でる指先に反り返る。
「んうっ」
首を撫でた手が後頭部の下辺りを引き寄せ、まるで、上から噛みつかれるように口付けられる。
明けっ放しの口から、たら、と唾液が溢れた。
「あっ」
突然に解放された舌が痺れている。
「んっ」
頬に伝う雫を侑士の舌が舐め取った。
長い、濃いキスに麻痺した脳が、ぼんやりとした意識の中で侑士だけをはっきりと見ていた。