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12歳年下の彼に溺愛される話

第1章 『私』と『彼』との馴れ初めの話



実際に…、彼には、専属の
トレーナー紛いの事をして貰ってるので。

金銭的な直接のお礼は、確かに
厭らしい感じもするので、
あまり高くない物なら良いですよと。

ジムの帰りに…ちょっと…1杯…。
飲みに行った…のが…、

7月の19日の事で。

一緒に…ちょっと…お酒を飲んで。

お礼と言う事で、その日の会計を
こちらが支払ったのだけど。

その帰りに…、今日は
奢って貰ちゃったんで
今度は割り勘で行きましょうと。
そう言われてしまって…。

その次の週の26日には、
ジムの帰りに別のお店に…
今度は割り勘で…
生田さんと飲みに行ったんだけど…。

その…お店から…帰る時に、

『あの、今度は…僕に、
奢らせて貰えませんか?』

……と…、言われてしまって。

お世話になってるのはこっちなので、
こっちに…今度の時は、
お支払いさせて下さいと。

年齢もこっちが12歳も年上で、
お世話になってるのはこっちなので。
それは…出来ないと…こっちが断わると。

『歳は確かに、こっちが
下かも知れませんが、僕は男ですよ?』

「いや…でも…、あの…男性なのは
分かっているのですが…そのっ、
お世話になってるのは…こちらなので…」

そんな…生田さんみたいな男性に、
お金を出して貰う価値なんて、
36歳の…私には当然…ない訳で…。

結局…帰り道で押し問答をしていて。
次もだったら、割り勘にしましょうと。
そんな風に言われて、それならと
こっちも返事を返してしまって。

それから、ハッとしたのではあるが。
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