第3章 12歳年下の彼
ぎゅうううと…自分の腕を
港斗の肩に回して助けを求める様に。
港斗の身体に巴は縋り付いた。
「んはぁ…あぁん、ア…んッ、
港斗…さん…っ、こんなの…
知らない…ッ、こんな…ッ、
気持ちい…い、の、ん…ッ…、
んんっ、知らない…ッの…」
感じた事も無い程の快感に戸惑いながら。
巴は…身体を揺すられる度に、
甘い声をバスルームに響かせる。
『もしかして…、巴さん
生でするのは…初めて…ですか?』
そう問いかけられて、
巴は首を左右に振った。
8年付き合ってた彼とは、ゆくゆくは
結婚を…と考えてた位だったから。
生で…した事が…
無かった訳じゃない…。
でも…、彼とのセックスは…
その8年の間に
かなり…それこそ…
最初の方はしてたのに。
こんな風に…、アソコの中も
頭の中も…蕩けそうになるまで…
気持ち良くなんて…なった事が無くて…。
「んぁぁ…っ、
んん…、はぁ…ぁ…ん…ッ」
『巴さんの…
気持ち良さそうな顔見てたら、
このままうっかり…僕も
中に出してしまいたく
なってしまいそうですし…、
巴。続きはあっちで
…ゆっくり…しましょうか?』
ずる…っと…港斗が…こっちの中に
挿入していたペニスを引き抜くと。
そのまま私の身体を軽々と
お姫様抱っこにして…抱き上げてしまって。
ただ…シャワーを浴びていただけで。
全然身体も洗わないままに
バスルームを後にして。
申し訳程度に軽くだけ、バスタオルで
身体の表面を拭かれてしまった。
彼とは…8年…付き合って居たけど…。
雄介さんは…、こんな風に…
私の身体を拭いてくれたりもしなかったし。
ましてや…私を…、
こんな風にして…お姫様抱っこして
運んで何て…くれた事は…一度も無くて…。
港斗にお姫様抱っこで
ベッドの所まで運ばれてしまって。
そっと…身体をその上に降ろされた。
『巴さん…、さっきの続き…』
ちゅ…と…彼がこっちにキスをして来て。
続きだと言いながらも、身体中の
あちこちに彼にキスをされてしまって。