第3章 12歳年下の彼
……と言う、馴れ初めの話があり。
私は…彼に…
敵わないと思ったのもあって。
彼の彼女に…、あの8月26日の日に
なる事に…合意をした。
彼…こと、生田 港斗さんは…、
12歳年下の…私の彼になったのだが…。
彼と…付き合う事になったのは、
8月の終わりの第4土曜日の事、
程なくして、
月が替わって9月になった。
出戻りの妹である、千冬が……。
突然、再婚相手の男性を
家に連れて来たのだ。
それも…単に家に顔を見せる為に、
連れて来ただ…のではなくて。
既に…、その再婚相手の子供を
妊娠していると言う事で…。
家の両親も…、
いつまでも万年残り物の…
私の結婚は諦めた様で。
千冬の方が…妊娠してるし
まだ小さい前の旦那さんの
子供も居るし手が掛かるから。
千冬の新しい旦那さんを…
この家の婿養子にするから。
お前は…この家を出なさいと…。
9月中に…、住む場所を決めて
家を出る様に言われてしまって。
それを…自分の両親から、
私が言い渡されたのが。
千冬が新しい旦那…になる男性を
家に連れて来た翌日の
…9月3日の話だった。
9月の6日に…ジムで…恋人である、
港斗さんと一緒になったのだが。
私の…彼氏をしているだけあって。
私の様子がおかしいのは…
すぐに彼は気が付いた様で。
『もしかして…、巴さん…。
元気ないです?…何かありましたか?
僕で、良ければ…。
巴さんの彼なんですから。
なんでも、言って、相談して下さい』
「港斗…さん、その…実は…
近い内に家を…出ないと
ダメになってしまって」