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12歳年下の彼に溺愛される話

第2章 割の悪いアルバイト



『こんな時間からですけど、
巴さん、
ちょっとフライングして
一杯飲んじゃいませんか?』

そう言って連れて来てくれたのは
ランチの時間から営業している、
地元のクラフトビールと地鶏の
焼き鳥が楽しめるお店だったのだが。

まだ…時間があるし…。
ゆっくりと寛げそうな
暗めの照明の半個室のお店だったので。

トワイライトクルーズの時間まで

ゆっくりと…ってあれ?

テーブルに運ばれて来た
地元のクラフトビールで乾杯して。

そのグラスを傾けながら、
やっぱり…ちょっと割高だけど
クラフトビールは美味しいなって。

そんな事を考えている時に、
そう言えば…生田さん…じゃなかった

港斗さん…今日…車…。

あ、でも代行とかあるし…。
別に…、電車もあるから電車で帰って
明日車を取りに来るとか…出来るか…。

…と、巴が一瞬…

今日は泊まるつもりなのかと…。

そんな事を…、考えてしまったのだが。

12歳も年下の彼が、36の私と

泊まろうと思ったり…は流石にしないかと。

そう…思いながら。

地鶏の焼き鳥盛り合わせと。

生ハムの盛り合わせ。

鉄のフライパンの上の乗った
キャベツのアンチョビマヨグリルを

美味しく頂きながら。
美味しいクラフトビールを…
ついつい…おつまみもビールも美味しくて
飲み過ぎてしまっていたのだが。

『ここ、美味しいって…
前に職場の人が話してたんで。
今日は…巴さんと…
この店に、来れて良かったです。
そろそろ、移動しましょうか?』
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