第104章 彼と私の8月26日 ―夜―
『こちらは、柴山西洋野菜園の
野菜と前浜の魚介の菜園風
フロマージュブランと
夏みかんのドレッシングでございます』
サラダ的な…ものなんだけど
盛り付けが凄い可愛くて、
しばらく眺めていたんだけど。
その後はスズキの炭火焼
燻製鹿のローストとかぼちゃのブリュレ
鹿…は処理が丁寧だからなのか
嫌な臭いと言うか臭みみたいなのが
全然なくてさっぱりとして美味しい。
『鹿肉は…良いですよね、
高蛋白で脂が少なくて低カロリー』
ああ、だからさっぱりとした
味わいなんだと納得したんだけど。
持って来て貰った
赤ワインともマッチして美味しい。
その次には、
サンマルツァーノトマトのパスタ。
お口直しのライムのシャーベット。
イサキのポワレの後は
メインである椚座牛のグリル。
椚座牛??ってくぬぎざうしと
説明されたけど、どこの牛??
淡路島の形のプレートまで
オーダーメイドしてるぐらいなのに
ここに来てメインが
淡路牛じゃないの?って
そんな疑問が湧いて来たんだけど。
椚座牛と言うのは、淡路島の
ブランド牛なのだそうで。
幻の淡路牛として今年の3月に
青空レストランでも紹介されたのだとか。
『美味しいですね、脂の味も
凄いくどくなくて上品な感じで。
来月、淡路島でBBQしますよね?
ライトに…椚座牛ってリクエスト
しておきましょうよ。もしかしたら
何も言わなくても、あの双子なら
用意してくれてるかもですけど』
メインのお肉料理の後は
さっぱりとわかめ素麵を頂いて。
デザートは、
ココナッツのビアンコマンジャーレと
ブラッドオレンジのジェラートで。
その後に彼はコーヒーを
私は紅茶をお願いして。
それがテーブルに運ばれた来た時に
小さなお皿にちょっとした
お茶請けのお菓子みたいな感じに。
可愛らしいミニサイズの
フロランタン
コーヒームラング
塩ショコラが乗っていて。
可愛いって思ったんだけど。
なんか…2回もデザートが
出て来たみたいな得した気持ちに
なってしまってたんだけど。
彼がちょっと寄り道しましょうよと
何処に行くんだろう??て思ったら。
建物の3階にある宿泊者ラウンジで。