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12歳年下の彼に溺愛される話

第103章 彼と私の8月26日



後ろの一番長い部分は
足首近くまで…いや擦れる
床に擦れるぐらいの…長さで
高いヒールのパンプスを履いて
ギリギリ床の擦れない位で。

前側のスカートは膝に
半分掛かる位に短い部分がある。

前側の胸元も大きくVに開いていて
背中もかなり大胆に開いている。

胸元の辺りのレースの装飾も
かなり厚みがあるデザインで。

ワンピースと言うよりは
パーティードレスみたいだ。

色は白だから…結婚式には
着てはいけないけど、
それらしいグローブとかを足したら
これで結婚式出来そうだな…と
そのドレスを着た自分を見ながら
巴は思っていた。

着替えるとパウダールームに
ご案内しますと案内して貰って
そこにメイクを担当してくれる人が
おりますのでと言われて。
ドアの前まで送って貰ったんだけど。

これがただのエステの
サプライズじゃないって事に
このドアを開けて気が付いた。

私を…ドアの先で出迎えてくれたのは、
私の…5つ年下の…妹の千冬で。

「えっ?千冬??な、なんで?
なんで、千冬がここに居るの?
え?転職したの??え?
え?まだ…育児休暇…え?」

ちゃんとここのエステサロンの
制服姿だったんだけど…。
妹はメイクはプロ級だし
家からはここまで車で5分だし
知らない間に…転職したのかと
大混乱だったんだけど…。

港斗君に頼まれて…
私のメイクをしに来てくれたらしくて。

サプライズ過ぎて一瞬
心臓が止まるかと思ったんだけど。

メイクとヘアセットを綺麗にしてくれて。

その時に思ったんだけど
今からディナーにしては
ヘアセットが豪華すぎて…。

「千冬…ちょっと、頭
髪型…派手過ぎない?この
ドレスが華やかだからって
そんなにしちゃったら…」

『今から結婚式でもするみたい?』

感じていた事を妹が先に言って来て。

『仕上げはこれね…』

と言ってお花のデザインの
フェイクパールとジルコニアの
ネックレスとセットのピアスを
装着されてしまって。

『で、これを履いて』

今着て居るドレスの下に
厚みがあるしっかりとした
パニエを履いてと言われて促されて。




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