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12歳年下の彼に溺愛される話

第6章 11月の出来事



『婚約指輪の…、
予約指輪みたいなのですよ。
じゃあ、僕が婚約指輪を贈りたいって
もし、言ったとしたらですよ。
巴さんどうしますか?』

「えっ…そんな…まだ…、
付き合って2ヶ月ちょっとだし…
婚約指輪とかは…早すぎるんじゃ……」

『でしょ?だから安物で良いんですよ』

彼はそれで納得をしてるみたいだけど
巴には、何がなんだか
さっぱりわからなかったのだが。

『じゃあですよ?僕が40万の
指輪を貰って下さいって言ったら
巴さん受け取ってくれますか?』

「えええっ!??40万の?
そっ、そんな、高価な指輪…
尚更、今ッ、貰えないよ…ッ」

『じゃあ、僕が3千円の指輪、
貰って下さいって言ったら?
巴さん、貰ってくれます?』

「そ…それぐらいなら…、
も、貰っても、…良いかな…」

『…――と言うだけの話ですよ…』

そう言って港斗がうんうんと
一人で納得して頷いて居て。


11月の11日の土曜日に
一緒に…安物の…指輪を
買いに行く話になってしまって。

その日の夜も…、

港斗君とえっちをして。

9日の…木曜日は…

朝に一緒に家を出て、

それぞれの職場に向かったんだけど…。

異常を…感じたのは…、

その日の午後の事…。

今日は…なんか…妙に寒いなって


「何か今日、異様に寒いな…」


そんな風に思ったんだけど…。

家に帰ってから熱を測ってみたら、

体温は37.6℃ほど…で。

「37.6℃…か…ちょっと、
熱っぽい…感じ…だな…」

でも…今日は…木曜日だしな…。

木曜日は…、

午後の診察は休診だから。

大した高熱でもないし…、

救急対応してくれる所に

わざわざ行くまでも無い位の熱で。

家にある…風邪薬でも飲んで。

今日は早めに…寝ようかなって…。


そんな風に思って…、

その日は…早めに

…布団に潜り込んだんだけど…。



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