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12歳年下の彼に溺愛される話

第1章 『私』と『彼』との馴れ初めの話



『すいません。来ておいて
申し訳ないんですが。
折角の食事が不味くなりそうですし、
別のお店に替えましょうか…巴さん』

「あ、え、でも…お金…、
でも…スイパラ…来たかったんじゃ…」

そのまま…食事をしないで
お店を出て来てしまったので。

スイパラの入っているビルのある場所から、
何処かを目指している様な…
生田の後をついて歩いていると。

生田の背が高いので…、
足の長さが違う所為か。

距離が離れてしまいそうになって。
こっちが小走りになって居ると。

ピタッとその足を
生田が止めて立ち止まった。

『すいません…でした…、今日は僕が
あんな場所にお誘いしたばかりに…。
あの…3人の代りに…と言っては
何なんですけど、巴さん
…僕から…お詫びをさせて貰っても?』

何か…観たい映画でも無いですかと言われて、
丁度…来週から公開される映画のタイトルを
生田に素直に伝えてしまってから。

こっちが…あの3人組に誤解をさせて
しまう原因になってしまったのに、
そのお詫びを…生田に
させてしまうのは…おかしいと。

そう巴が、生田に対して訴えると。

だったら、その時に

ランチを奢って欲しいと言うので。

それならと…

納得されされてしまってから。

言いくるめられてしまって居るのでは?と。

ならそれならと…

返事をしてから気が付いた。

後…、それから…、それまで
友坂さんって呼んでいたのに…。

巴さんって下の名前…で

呼んで…無かった…っけ?あれ?

いつの間にか呼び方が、
変わって居た事に大分遅れてから

私は気が付いた。

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