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短編集 何度でもあなたに恋をするR18

第1章 好きと言わせたい




「はぁ…期待の新人なのに…
 監督も笠松先輩も…
 あんなガミガミ怒らなくても…」


「涼太…
 別に私のこと庇わなくてよかったのに…」


「いや…でも…
 俺が無理に海まで連れて行ったのは事実だし…
 今日の部活初めと終わりに…
 外周30周増えただけっスから大丈夫っスよ。」


「……でも…」


朝練終了後、っちと一緒に教室まで向かって歩いて行く。

結局、監督や笠松先輩に小1時間くらい説教され…特に笠松先輩に2回くらい蹴りを入れられ…背中を擦るとズキズキ痛む。



「じゃあ…っち…
 俺が今日練習全部やり切ったら…
 ご褒美くれないっスか?」


「ご褒美…?
 アイスとか…?」


「……紫原っちじゃないっスから…
 それじゃあ…やる気出ないっスよ。」


「じゃあ何が欲しいの…?」


っちは俺だけが怒られた事を気にしている様子で、ふと良い考えを思いつく。


ご褒美って名目で話を切り替えれば…っちもこれ以上責任感じないだろうし、俺もいい思いできる…


何よりっちと距離を縮めるチャンス…



教室に入る前に立ち止まると、俺に合わせてっちも立ち止まる。




「明日、俺と1日デートしてくれないっスか?」
 
 
 
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