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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第19章 私の直哉くん※


しばらく息を荒くして肩を上下させて、最後に大きく息を吐いた。

その直哉の背中をずっと見ていた。

直哉は息が落ち着くと、再び小春に縋る様に抱き付く。




「……無理やろ…俺別嬪さんが好きやねん。キモい顔したなななんか見とうないんや…。
そやさかい早う出て行かんかい!!」




直哉の手元にあったスマホが投げられて、ななのこめかみに当たって皮膚が切れた。

目に入りそうな血に目を顰めると、ななはグイッと血を拭った。




「……直哉くん……。」

ななはゆっくりと直哉の名前を呼んだ。

ななの呼びかけに、直哉は顔を上げない。




「…私は戻ってくるよ、一年半後に柄として。」

ななの言葉に、直哉の目が大きく見開いた。

「はっ……そんな顔でまだ俺に縋りつくんか?」




そう言って憎しみを込めて自分を見る直哉に、ななは目を逸らさない。



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