【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
「はぁ…なな、毎日会われへんのキツい……。」
直哉はななの体をぎゅっと抱いて、久しぶりのななを堪能する。
ななはそんな直哉の背中に腕を回して、自分も直哉の胸に顔を押し付けた。
正直、直哉はもっと会いに来るかと思っていた。
だけど実際に離れてみると、適度な距離を保っている様で。
最近では東京に来ても、前みたいに連れ戻される事は無かった。
直毘人と何か約束でもしたのだろうか…。
悟が最近、ちょっかいをしてこない事と関係があるのだろうか。
きっと聞いてもあまり答えてくれないだろう。
平穏な時間を直哉と過ごせるなら、それでよかった。
「……なんや…体がゴツゴツしてきたなぁ…。」
ななの抱き心地を確かめる様に、体中を触れてみる。
「そうなんだよー、最近筋力付いてきたの。」
ななは嬉しくて、直哉に笑顔で言った。