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呪術廻戦〜清澄と呪〜

第3章 転校生


今日は呪術高専に転入の日、五条先生は1年生の子に説明が終わるまで廊下にいて、と告げて教室に入って行ってしまった。

暇になってしまったので何となく
昨日の先生との入学準備デートと称したお出かけを思
い出す。

制服を来た後次は美容院と連れ出されたのだ、長い前髪を眉下くらいに切りそろえられ、ケアしてもらったストレートの髪はツヤツヤになってしまった。

前髪を切ってしまったので顔を隠す壁が無くなり落ち着かない。もしまたクラスに入った途端今までのような視線を浴びせられたらどうしようか、と不安になる。

五条先生いわく、1年は今の所私含め2人、後入学が決まったが事情がありすぐに合流出来ない子が1人の計3名だと言っていた。今から会う子は恵‪‪”‬ちゃん‪”‬という子らしい。

(いやいや、1年生3人とか少なすぎない?また今まで見たいに気持ち悪がられたらどうしよう、やっぱ前髪切らなきゃ良かったな、)

とぐるぐる考えていると、教室から
『夏梨おいで〜!』
と声がかかる、震える手でそっとドアを開けた、

まず、男の子がいた、黒髪のクールな男の子
その子は私を見たまま固まっている。

(まぁそうだよね、私の目、気持ち悪いだろうな、ごめんなさい。この様子じゃ嫌われちゃっただろうな)

と、思った。と同時に、ん?男の子????

今日会うのは恵ちゃんのはずじゃ…?
まぁあの先生の事だし間違えたのかな?などと考えていると先生が口を開く

『はい!自己紹介してー!』
その声に我に返る。
「み、水姫 夏梨です!ふつつか者ですが、よろしくお願いします…」

『たはー!何その自己紹介ウケる笑』

(う、笑わないでください…頑張って話したのに…)

『はい、次めぐみんね!』

「伏黒恵、よろしく…」

男の子が名前だけ素っ気なく告げる、この子がほんとに恵くんだったんだ、女の子だと思ってたな…

申し訳ない。

仲良くなれると良いな…その思いを込めてもう一度口を開く

「恵くん、今日からよろしくね!」

笑えていたか分からないが、自分が今出せる最大限の友好的な顔でそう告げた。

すると恵くんはそっぽを向いてしまった…
私これからやっていけるかな…という少しの不安と、人生が変わるかもしれない期待を抱いていた。
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