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呪術廻戦〜清澄と呪〜

第7章 犠牲


―夏梨side―

穴に引きずり込まれてから真っ暗な空間を歩いていた。

「もぉー!ここどこよ!」

恵くんが去ってから引きずり込まれたので助けは期待できない。自分で何とか出るしかない。

(でもでも!私すっごーく方向音痴!てか伏黒くんにあんな格好付けといて、何のサポートも出来ずにひとりぼっちとか!恥ずかしすぎるっ)

(悠仁くん大丈夫かな…)

と思いつつ出口を探すために歩く。

またしばらくすると

遠吠えが聞こえた。恵くんと野薔薇ちゃん無事に出れたんだ!

私も早くでないと!




出口を探していると真っ暗闇がいきなり消え、普通の部屋になる。

悠仁くん!宿儺かもしれないけど、呪霊払えたんだ!良かった…ホッ

「私も早く出よ――」

っ!この気配は…!

ヒタヒタと足音が近づいてくる。

バッ!

圧に怯みそうになる体を無理やり動かし後ろを向く。

「悠仁くん…じゃないよね、」

宿儺「やっと2人っきりになれたなぁ」

「…早く悠仁くんに代わって、」

宿儺「無理だ、アイツが代わらないのだから仕方がないでわないか…」ニヤッ

「っ、」

宿儺「今世での名は、水姫 夏梨と言ったな?今まで叶わなかった分、今世はたっぷりと愛してやる
さぁ遠慮するな、こちらへ来い」

「嫌よ、」

カッ!っと睨みつけながら戦闘体勢に入る。

が、次の瞬間には床に両手を縫いとめられ、組み敷かれていた。

っ!なんて速さなの?!


宿儺「怖いのか?震えておるぞ?」ケケケッ!

宿儺「さぁ忠誠を誓え、共にその命が果てるまで生きようではないか!」

「嫌よっ!絶対に嫌!」

宿儺「聞き分けのない。少し躾が必要なようだな…」

っ!「んんっ――!」

途端に唇に柔らかいものが触れる。

(やだやだ!ファーストキスなのに!ファーストキスは好きな人とするって決めてたのにっ)

床に組み敷かれたまま宿儺に貪るように口付けをされる。

息が苦しく、空気を求めて口を開けた瞬間に舌が入り込んできた。

「んんっ!…ふっ!んぁ!」

嫌なはずなのに初めての舌の感覚に脳が麻痺していく。

くちゅくちゅとイヤらしい音だけが室内に響く。

(嫌なのに、やめて欲しいのに、頭がふわふわして力が入らない…やだやだ、なにこれ怖いっ)


宿儺「随分と官能的な顔だな」


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