第5章 合格
〜伏黒恵&夢主side〜
先生との訓練の後寝ていると言う恵くんの部屋に来ていた、ノックをすると、ちょうど今起きたらしい恵くんが部屋に入れてくれる。
「恵くん、もう身体大丈夫? 一応お水と痛み止め持ってきたから飲んでね、」
と差し出す。
「わざわざわりぃーな、ありがとう」
と言って素直に飲んでくれた。
「夏梨、」
「何?恵くん」
「あんまりノコノコ男の部屋に入るもんじゃないぞ気をつけろよ、お前無防備だし」
そう言われて少し考えた後に顔が熱くなる。
「ご、ごめんなさい💦心配で何も考えずに来ちゃって、それで、えっと…」
「別に謝んなくていい、」
と言ってぽんぽんと頭を撫でてくれる。それがとても嬉しくて、でも恥ずかしくて、
恵くんは私の事が苦手そうなのに、こうして優しくしてくれるから私も恵くんに優しくしようって思う。
(いきなり部屋に来たかと思えば、心配でって、コイツ可愛すぎるだろ、…でも無防備なのはこの先心配だから一応注意しておく。)
でも落ち込んで欲しくなかったから頭を撫でてやった。
少し気恥しい空気が二人の間に流れる。
すると隣から賑やかな話し声が聞こえてきた。
まさか、…と夏梨と部屋を出る。
「げ、隣の部屋かよ…」
騒がしくなりそうな学校生活にため息をついた。
すると五条先生が明るく
1年生を迎えに行くと言い出したので、今日何度目か分からないため息をついた。