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【呪術廻戦】あなたに殺された私は呪術師として生まれ変わる

第14章 あなたと新たな夜明けを(上の続き)





「…、起きて。ー。」

目が覚めると私は布団の中で、私を呼ぶ声に振り向くとそこには悟くんがいた。
悟くんは柔らかく目を細めて微笑みながら、私が寝ているベッドの傍らに座り込んで私を見ていた。

「、おはよー。」

「…おはよう、悟くん。」

寝る前に言ってくれた通り、悟くんは私を起こしてくれたのだ。
寝起きでぼんやりしながらも思い出した現実に、さっき傑がいたのは夢だったのだと理解した。

「起こしてくれたのね。」

「日の出の時間まで少しまだ余裕があるけどね。先にシャワー済ませときたいかなと思って。」

「ありがとう。あっ、でも悟くんもシャワー浴びるよね?お先にどうぞ。」

「僕はもう済ませたから大丈夫だよ。」

「そうなんだ。じゃあお言葉に甘えて…」

話してる途中で体の違和感に気づいて、一瞬思考が止まってしまった。
寝る前にした行為によって汗などで体がベタついていたはずなのに、今はその不快感が全くないのだ。
疑問符を浮かべる私に気づいた悟くんが「あぁ…」と思い出したように口を開いた。

「が寝てる間に体拭かせてもらったよ。もちろん、お湯で濡らした温かいタオルでね。」

「えっ?そんなことしてくれたの?」

「うん。そのまま寝るの気にしてたみたいだったから。」

私が寝てからの数時間で、悟くんは寝ている私が気づかないくらいに優しく丁寧に私の体を拭いてくれて、悟くん自身はシャワーも済ませて…私を起こすまでの時間で悟くんは眠れたのだろうか?

「悟くん、もしかしてあれから寝てない?」

「んー、寝ようとしたんだけど、テンション上がりっぱなしで寝付けなかったんだよね。」

「そうなんだ…それじゃ疲れてるんじゃない?悟くんも年末忙しかったから…」

「全然まだまだ元気だよ。むしろ、は体大丈夫?僕、がっついちゃったからさ…浴室まで抱っこしていこうか?」

「んーん、大丈夫。シャワーお借りするね。」

すぐそこの浴室へ抱っこして連れていってもらうなんて、寝ていない悟くんにしてもらうのは忍びなくて、私に手を伸ばしてきた悟くんの申し出を断ってすぐに浴室へ向かった。

浴室内は湯気が立ち込めていて暖かかった。
悟くんが使った後だからだろう。
私は寒さに震えることなく、温かいシャワーを浴びることができた。


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