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【呪術廻戦】あなたに殺された私は呪術師として生まれ変わる

第13章 新たな夜明けを君と(後日談、R18)






達した後、脱力しきったに覆い被さって抱きしめながら繰り返しキスをしていたのだが、しばらくしてやっと、もうとっくに0時をまわっていたことに気づいた。

「いつのまにか年越してたね…」

欲に溺れて強請っておいて今更なのだが、まさかセックスをしながら年越しするとは。
初めて二人で過ごす年越しがこれでよかったのだろうかと後ろめたい気持ちに駆られたのだが。

「一緒に年越せたね。」

そう言ってふにゃりと笑うに、僕はなんだか泣きそうなくらい嬉しくなって「うん…最高だよ」と笑いながら、改めてをぎゅっと抱きしめた。

「…悟くん」

「んー?」

「ごめん、本当はシャワー浴びたほうがいいんだろうけど…眠すぎて、もう動けない。」

そう言いながら僕の顔を窺うは、確かにぼんやりとしていて今にも寝落ちそうだ。
この一週間ずっと任務で働き詰めだったうえにセックスまでして、もう体力の限界だったのだろう。

「全然いいよ。このまま寝ちゃおっか。日の出を一緒に見ようって話だったけど、その時間に起こして大丈夫?それとも寝てたい?」

「…悟くんと、日の出見たいな。」

「オッケー。それじゃ日の出前には起こすから、それまで寝てな。」

「うん、ありがとう…」

はそう言い終わったのとほぼ同時に、うとうとしていた瞼をついに閉じて、寝息を立て始めた。
疲れてるのに僕との時間のために頑張ってくれてたのだと思うと堪らなく愛おしい。

ほんの一週間前まで、僕のへの思いは一生受け入れてもらえないかもしれないとさえ思っていた。
それでも僕はが好きで、が誰のものでもなく、誰よりも近いところで変わらず僕に笑顔を向けてくれるのなら、それでもいいじゃないかと自分に言い聞かせていた。

それが今、の心も体も、僕だけのものにすることができたのだ。

あと数時間すれば、新たな年の夜明けを迎える。
今までだったら、ただ何気なく通り過ぎていくだけの時間でしかなかったけれど、と一緒ならそれも愛おしいくらいに特別な瞬間となっていくのだろう。
そう思えることに幸せを噛み締めながら、僕の腕の中で眠るの愛おしい寝顔にキスをした。









“新たな夜明けを君と”END.
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