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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第4章 禅寺人斬り騒動編


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雅吉「ろくでもねぇってお前ぇ、自分の亭主を捕まえて何てこと言いやがるんでぃ」

にの江「何って、事実を言ったダケだよ、あたしゃ」

雅吉「ま、そうだけどよ!!(笑)」

にの江「……だから、なんでアンタはソコで笑うかねぇ(笑)」



あたしは、あたしに悪口を言われて何故か嬉しそうに笑う雅吉を見て

呆れて笑った



お智「とにかく、恋太郎はいずれ薬種問屋の跡継ぎになるんですから

ちゃんと礼儀は弁えなければなりませんよ?

三つ子の魂百までと言う諺もあるのですから

幼い内から、きちんとせぬばなりません」(←流石大名の姫君(笑))

恋太郎「………らって////」

お智「だってではありません

そんな事では、お父様の様な立派な跡継ぎにはなれませんよ?」

恋太郎「こいたろー、とぉたまみたいには、なりたくないもん!!」(←笑)

お智「まあっ!!///」

侑李「こいちゃん、あとつぎやめるの?」

恋太郎「うん!やめるの!!」

お智「恋太郎!!////」

侑李「じゃあ、ゆうりがおよめさんにもらってあげる!!////」

お智「………………え?」



侑李ちゃんの爆弾発言に、お智ちゃんが眼を丸める

ソレを見て、雅吉が腕を組みながら

したり顔で頷いた



雅吉「なる程なぁ……そうかなぁたぁ薄々思ってたんだが……


……侑李よ、恋太郎はなぁ……“太郎”ってぇぐれぇだからよ、女の子じゃなくて、男の子だぜぃ」



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