第9章 番外編/濡れてないと…
俺のモノによく似た物といえば…答えは一つだろ。
コ◯ン君よりも先に分かったわ。
どうやって入手したのか、いつ使ってるのかとか、気になることは山ほどある。
だけどそれを俺に言えないからこそ、俺が知らないからこそ…、寧々が密かに俺を求めている証拠とも言える!
そんな裏打ちされた物的証拠の話を…例え同性とはいえ、硝子にするのはびっくりだけど
女子って意外と男よりエロいとか言うし?聞いたことあるし?
寧々も1人の女の子なんだから、尊重してあげなきゃいけないし?
この話は聞かなかったことにして、見ざる聞かざる言わざるを貫くけど…?
…なんて出来るわけないだろ。
言いふらしはしねぇけど、こっちの姿を見られないように姿勢を低くしながらガッツリ聞くわ。
「悪趣味だよ、悟」
「いいから傑も屈め。言っとくけど仕方なく聞かせてやるんだからな。本来なら寧々の秘密は俺だけが知ってればいい」
「……やれやれ、面倒くさいことになったよ。でも、少し面白そうだ」