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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




でも、気を利かせてくれたってことなら嬉しいかな。


「寧々ちゃん、いつ転んでも大丈夫だからね。私が支えるから」


「心配しないで、ちゃんと足元を見て歩くわ」


そう言って再び高専への帰路についた。


「寧々!俺の手が塞がってるんだから、絶対に転ぶなよ!?」


「フリなの?」


もう逆フリにしか聞こえないテンションの五条くん。


「もし転ぶなら俺の方に倒れろよ。クッキーを犠牲にしてでも寧々を助ける」


「クッキーの方が大事なのだけれど」


2人が買ってくれた「楽しい思い出」のクッキーだもの。


大切に、大切に食べるわ。


五条くんだけじゃなくて、夏油くんも「楽しい思い出」をくれるのね。


青春なんて真っ平ごめんよ…なんて、思っていた春と違って


過ぎゆく夏は愛おしいほどに「楽しい思い出」で溢れていた。


「次」はどんな素敵な思い出が得られるのかしら、来年はもっと楽しく過ごせるかしら。


はやる気持ちを抑えつつ、隠しつつ、高専までの道を歩いた。


今までで一番、距離が短く感じる。


転ぶことはなかったけど、心は軽快に弾んだ帰り道だった。


夏休み、凄く楽しかったな。



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