第8章 違う人と任務
「思ってるんじゃない!!」
それに…スカートの中のことを、俺の場所って…!
そんな許可を出した覚えはないわよ…!?
「なまちゃん、五条くんだけ水浸しにしてちょうだい」
ちょっとくらい風邪をひいて、脳内をリセットした方がいいんじゃない…?
きっと頭の中身がそういうことで埋め尽くされてるのよ。
「わかった!」
なまちゃんは元気よく返事をして、張り切って全身をバタバタさせた。
「そーれ!」
五条くんの足元をピンポイントで狙い撃つ水流。
噴き出した巨大な水柱は、五条くんの全身を綺麗さっぱり包み込んだ。
「あれぇ?」
「フッ、効かねぇよ。無限ってこういう時便利だわ」
小賢しくも無下限呪術で一切濡れることのなかった五条くん。
「なんでなんで!」
「俺は最強なんだよ。小魚如きに翻弄なんてされるかよ」
「こざかなじゃなくて、なまちゃんだよ!」
どっちが子供か分かったものじゃない。
幼稚園児と小学生の低レベルな言い争いは、夏油くんによってぴしゃりと諌められる。
「ねぇ、なまちゃん。なまちゃんは本来なら1級呪霊といってとても強い存在なんだ」