• テキストサイズ

TNTになった俺と傷つかない少女

第9章 TNTになった俺と傷つかない少女9


「……おい、生きてるか」
「くっ……」
 息はしているらしい。恐らく俺の爆発力は、致命的なダメージとまではいかないようだ。とはいえ、研究所の一つくらいはぶっ壊せる威力はありそうだ。
「ミウ、こいつどうする?」
「うーん……」
 俺の足にしがみついたままのミウが考える素振りを見せたかと思いきや、閃いたかのようにポケットから何かを取り出した。
「なんだ、それは……」
「タンポポ!」
「あ〜、あれか」
「これあげるね」
 そう言うなり、ミウは悪役博士の体にだいぶ潰れたタンポポを並べるように置いた。まるで棺の中みたいで俺は思わず噴き出してしまい、悪役博士は何やら悪態をつき始めたが抵抗は出来ないようなので聞かなかったことにする。
「まぁ、悪役は倒したってところだが」
「悪役?」
「こっちの話だ」俺は説明が面倒だったので話を別に振ることにした。「ミウ、肩車するか?」
「うん、するする!」
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp