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【黒子のバスケ】Assistant story

第2章 嗚呼素晴らしき夏休み


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『合宿だってよ合宿!ワクワクしちゃうね!』



監督の話が終わり練習が再開されるといづきは緑間と高尾の元へと走り寄り話し掛ける



「合宿な、一軍だけらしいぜ?真ちゃんと一日中一緒とかよ…夫婦か!考えによりゃ新婚旅行じゃね?よっしゃ真ちゃん初夜を「死ね。明後日までに必ず天に召されろ」照れちゃってー」



お約束の会話が目の前で繰り広げられる様を見ていたいづきは楽しげにその姿を見詰めていた



ま、女一人だし部屋が違う事は分かってるから好きにやってもらっていいけどさ



『高尾、練習に支障が出るまでは激しくしないように』



「それは真ちゃん次第だな。あんまり誘ってくんなよな真ちゃん」



「………」



「あ、無視しやがった」



額に青筋を浮かべながら去って行く緑間を目で追った二人はぷくく、と含み笑いを零し己の練習に戻って行った



練習が再開し、しばらく経ってミニゲームが始まると最近恒例になってきた声が響き渡る



『甘゛い゛も゛の゛食゛べ゛た゛い゛』



「予備はどうしたのだよ。こうなることは毎日分かっているだろう」



『朝の一件があってから予備も開けちゃいましたー』



べったりと壁にもたれ項垂れるいづきを見兼ねた大坪は宮地を呼ぶとその声に、はァ?と声を上げた宮地がこちらに向かいつかつかと歩いてくる。



「お前毎日毎日よくもまあ食うもんだな。俺の財布の中身も少しは考えろ!」



『そうやって毎日お菓子くれる宮地さんマジ好き!』



「うるせえ頭割るぞ!」



そう言いながらも目の前にオレオを差し出した宮地にいづきは目を輝かせ、ありがたやーと受け取る
それを口に入れむぐむぐと口を動かしながら立ち上がった



『元気100倍!』



「藍沢早くこっち来いミニゲーム始まってんぞ!」



『へーい!』



大坪の声に元気良く返事をし走って行った



そんな秀徳の新しい日常



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