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《赤井夢》Happiness{R18}

第6章 正体



『本当に家まで送ってもらってもいいんですか?』

「もちろんです!
コナン君がいつもお世話になっているようですし。
ね?コナン君。」

「う、うん…まぁね。」



毛利さんの車が止めてあるパーキングエリアまで歩いている途中、江戸川くんは相変わらず私をじっと監視しているような目つき。


…いい加減睨むのはやめて欲しいんだけどなぁ。


これからどうやって彼と接するべきか考えていると
江戸川くんは水無さんの家に忘れ物をしたと言って
1人でマンションの方へ戻って行った。


そして私達は車の中で江戸川くんを待っていたんだけど
阿笠博士と偶然会い、これからトロピカルランドに行くと蘭ちゃんの携帯に電話があった。  




『…何もこんな雨の中行くことないのに……。』
「ですよね…。」




江戸川くんは蘭ちゃんとの通話をすぐに切ってしまい
私はその後、毛利さんの車でアパート近くまで送ってもらった。


外は雨だし、出掛けるのも面倒だから
今日はもう家でのんびりしようと思い
リビングのソファーでゴロゴロして過ごすことにした。





ピリリリッ



昼食を終えてソファーでゴロゴロしていると
机に置いていたスマホが着信し、誰だろう…と画面を見ると阿笠さんの自宅からの電話だった。




『はい、若山です。』

「若山先生、私…灰原です。」

『え…?灰原さん?どうしたの?』





てっきり阿笠さんからの電話だと思った私は
声の主が灰原さんだったことに驚いた。




「実は、ね…学校の宿題で分からないところがあって…
先生に教えて欲しくて電話したの。
今から家に来てくれませんか?」

『今から…?』





まぁ…別に予定はないから行ってもいいんだけど…
何で私?そもそも担任じゃないし。

てか灰原さんも高校生くらいの年齢なんだから
私が教える必要なんてないじゃん!!






「お願い、先生。博士の家に来て欲しいの…。」

『…ん。分かった。今からすぐに行くね。』




灰原さんのそんな弱々しい声を聞くのは初めてで…

きっと何か理由があるとは思ったけど
無理に聞くことはせず、電話を切りすぐに家を出た。



朝降っていた雨はすでに止んでいて
また降り出さないうちに早歩きで阿笠さんの家へ向かった。




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