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《赤井夢》Happiness{R18}

第6章 正体



話はピンポンダッシュの件に戻り
明日は問題の土曜日ということで、ピンポンダッシュの犯人を捕まえる為に私達は全員で水無さんの自宅に泊まることになった。


もちろん私は流石に遠慮して帰ろうとしたんだけど
江戸川君に泣き疲れて一緒に泊まることなってしまった。
…たぶん、いや確実に演技なんだろうけどね?




ーーーーーー…






そして、翌朝。

話に聞いていた通り、朝の6時半頃チャイムが鳴ったので外に出ると
なんとその犯人は子供で、マンションの通路に出していたゴミの束に隠れていた。

てっきり大人のストーカーによる犯行だと思っていた私はかなり驚いて、それはみんなも同じだった。


その子供は、水無さんが朝のニュース番組に急に出なくなったので朝寝坊しているんだと思いチャイムを鳴らして起こそうと思っていたそうだ。


なぜそんなことをしたのか聞くと
水無さんがその子の亡くなったお母さんに似ていたから…という理由だった。


子供の話を聞いた水無さんは
"男の子なら強くなって、天国にいるお母さんを安心させてあげなきゃ"…と励ましていて、ここにはもう来ちゃだめだよ、と優しく伝えていた。




『すごいですね、水無さん…
叱ったりもせずに、二度とこんなことしないように約束させるなんて!
私感動しちゃいましたよ。』


「ええ、昔…私にもあれくらいの弟がいたから…」




そう話す水無は少し涙ぐんでいて…
余計な事を言ってしまったかな、と思い謝罪すると
気にしないで下さいと言ってくれた。




事件は解決したことにより、私達は水無さんの部屋を後にし
毛利さんのレンタカーで自宅へ送ってもらうことになった。




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