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《赤井夢》Happiness{R18}

第4章 熊猫




「面白いショーだったね!」
『ねー!ホワイトライオンめっちゃ可愛かった!』


私は今日、仕事の休みを利用して
友人の紗栄子と一緒にアニマルショーを見に来ていた。



有名なショーみたいで誘われたから来てみたけど
思ってたより遥かに楽しめた。
グッズを買い、ランチにでも行こうかと話していると
複数の子供達に名前を呼ばれ振り返った。





「「「若山先生〜!!!」」」

『!!みんなもこのショー見に来てたんだ!』




そこには相変わらず元気そうな江戸川君達5人組と阿笠博士さんが私に手を振っていた。




「ねぇ美緒、知り合い?」
『うん、私が勤めてる小学校の生徒達だよ。』



紗栄子に子供達の紹介をしていると、
彼女のスマホが着信し、会社から仕事で呼び出されたと言っていた。




「ごめん美緒!ランチはまた今度ね!」
『ん、分かった。仕事頑張って!』





彼女を見送り、帰ろうと思ってみんなの方へ向き直ると
一緒にランチをしようと誘ってくれたので、
せっかくだしご一緒することにした。




そんな時、外国人の男性が記者に囲まれているところに遭遇した。




「誰だ?あの記者に囲まれてるおっさん。」

「ああ、アニマルショーのスポンサーのランディ・ホークさんじゃよ。ほれ、歩美くんが持っているパンフレットに顔写真が載っておるじゃろ?」




私も見させてもらったけど、確かに本人のようだ。
…しかし外国人の男性は、自分はホークじゃないと言い張ってて、かなり困った様子だった。




『うーん…なんか困ってるみたいだし、助けに行ってくるね!』

「えっ!?若山先生が?大丈夫?」



…大丈夫?って、ひどいな江戸川くん。
仮にも私は教師だよ?




『いい方法があるの。みんなはここて待ってて?』



私はみんなの元から離れ、外国人男性の元へ向かった。






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