• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

術師殺しと箱入り娘【呪術廻戦】

第8章 因果呪縛を解く



そして少し歩くと、先程情報屋から受け取った番号に電話をかける。

コール音が数回鳴った後、電話が繋がった。


『誰だい?』

女性の声だ。
伽那夛は九十九に会ったことがない上、声も聞いたことがないので本人かどうかの判別はできないが、ここは買った情報を信じることにする。

「初めまして、私は五条伽那夛。九十九由基さんで間違いないかしら?」

『そうだけど、初めましての人、しかも五条家の人間がどうしてこの番号を知っているのかな?』

電話口の声が一段と低くなり、こちらを警戒していることが伝わってきた。

「知り合いから聞いたの。あなたに折り入って話があってね、電話で話すことではないからすぐにでも会いたいのだけど、今は日本にいるの?」

『……いるよ』

「そんなに警戒しないで?急ぎだけど別に悪い話ではないのよ。そうね……明日私から伺うわ」

『どんな話?説教?それとも総監部から何か言われたとか?』

「違うわ、天元様の同化の話よ。総監部は関係ない。今は同化予定の星漿体の居場所がバレてしまって、それどころではないからね」

『私にその星漿体を護衛しろって?』

「いいえ、それは別の術師がやるわ。私が話したいのはもっと大それたこと」

『大それたこと?』

「電話で言えるのはここまでね。後は直接会って話すわ」

九十九はまだ警戒を解いていないようだったが、ひとまず会う段取りが決まり、一通り話し終わって電話を切る。


ふぅと息を吐くと、先ほど情報屋と会った教会の方へ向かう人の気配を複数感じた。

何事かと思って静かに道を引き返し、教会を窺うと中に入っていく人間が2人。


/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp