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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第4章 再会の時間


「いち、に、さん、し、ごー、ろく、しち、はち」

「晴れた午後の運動場に響くかけ声、平和ですねぇ

…生徒の武器が無ければですが」(汗)

「八方向からナイフを正しく振れるように!!どんな体勢でもバランスを崩さない!!」

烏丸さんが先生としてE組に来てから体育は暗殺のための訓練となった。

ナイフは苦手だ。握りたくない
握って振るだけでも必死だ

「この時間はどっか行ってろと言ったろう。おまえが体育着着てどうする。体育の時間は今日から俺の受け持ちだ。追い払っても無駄だろうがな。せいぜいそこの砂場で遊んでろ」

「ひどいですよ烏間さ…烏間先生。私の体育は生徒に評判良かったのに(泣)」

それでも素直に砂場で遊びだすのでシュールだ

「うそつけよ殺せんせー」
そう言ったのは菅谷さん
「身体能力が違いすぎんだよ。この前もさぁ…」

ーーー

「反復横とびをやってみましょう。まず先生が見本を見せます」


見て呆れた。残像の反復横跳びなんて聞いたことがない。ついでに手になんかあやとり

「まずは基本の視覚分身から。慣れてきたらあやとりも混ぜましょう」
「出来るか!!」

ーーー

「異次元すぎてね〜…」

「体育は人間の先生に教わりたいわ」

ショックを受けた先生はしくしくとそのまま遊び続けた。シュール…

「…やっとターゲットを追っ払えた。授業を続けるぞ」

「でも烏間先生こんな訓練意味あんスか? しかも当のターゲットがいる前で」

「勉強も暗殺も同じ事だ。基礎は身につける程役に立つ。例えば…そうだな。磯貝君、前原君。そのナイフを俺に当ててみろ」

「え…いいんですか? 2人がかりで?」

「そのナイフなら俺達人間に怪我は無い。かすりでもすれば今日の授業は終わりでいい」

「え、…えーと…そんじゃ

…!?」

「さあ」

「くっ」

私達が素人とは言え磯貝さんと前原さんはクラスの中でもナイフの使い方が上手い方だ。なのに…

あの人の前ではそれはすべて戯れ

「このように多少の心得があれば、素人2人のナイフ位は俺でも捌ける」

私たちに話ながらも二人からの攻撃を手捌く。そっか元々現場に就く防衛省の人って強いんだ

「くっそ…」

しびれを切らした二人が同時に攻めようとするが手首をつかまれそのまま背負い投げの状態になってしまった

「うわっ」

「げっ」
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