第17章 恋心
時間が経てば経つほど視界が悪くなり、頭にもやがかかる。
「そこで休みませんか?お酒が抜けるまで付き添いますよ…?」
私は首を横に振った。
嫌だ。他の男性と2人きりとか…。
でも私に拒否する力がなくて振り払えなかった。
「良かった…あの実は…あの人(先輩)から⚫⚫さん、男の人を拒絶するって聞いてて…。
でも、なんか好きになって…。一目惚れしちゃって…
あのさぁ…良かったら休憩しない?」
何を言っているの?
この人、酔ってるから?
あー、体も頭も動かない……振られた日に
何も考えられないまま誰かと…?
人生最悪な日かな…
ちょもさん…
「雛鳥?」
はっきり彼の声が聞こえた。