• テキストサイズ

山鳥と雛鳥

第16章 夢の中の彼と香りの記憶


ぽかんとしているとちょもさんがどうかしたのか?と顔を覗いた。

「あ…え…えと。」

私はきっとマヌケな顔をしていただろう…。
そしてマヌケな質問をする。

「ちょもさんて香水とか付けるんですか?」

「…ん?どうしたんだい?いきなり。」

「なんか、いい匂いして…なんていうか…懐かしい…気がする…」

明らか香水みたいな匂いでは無いのになんで、私はこんな馬鹿な質問をしたんだろう。

「あぁ……まぁ嗜みの1つかな」

ちょもさんの喋り方で分かった。
困ってる。
これは明らかに困らせてる…。

「変なこと聞いてごめんなさい。
あのそれじゃあそろそろ帰りますね。」

私はそそくさと逃げるように店を飛び出した。


心臓がやけにうるさい

胸もキュッとなっている

なんで?

あの香り、どこで?

でもどこかで嗅いだことがある気がした


ぐるぐる目まぐるしく回る思考回路から逃げたくて、私は家路を急いだ。
/ 188ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp