第23章 追憶の果て
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「そういけば、最近はめっきり来なくなったわね」
「え?誰の事だ?」
「恍けないで頂戴、貴方の家に居候をしている沖矢昴よ」
「ああー、昴さんの事か!まあ、あの人も忙しいんじゃねえか?」
「忙しいねえ...それが本当だかどうだか、怪しいところだけど?」
「えっ?灰原、お前何か知っているのか?!」
「まあ、彼が本当に大学院生なのかも怪しい所だし?それに一時期彼は忙しいを理由にみなみさんはよく一人で居た事も多かったわ。つまりね、彼は」
「あ、...」
「何よ」
「いや、何でもねえ。昴さんは浮気なんてしてねえ。それよりも、みなみさんと昴さんを見かけたら連絡してくれ!」
「えっ?!ちょっと工藤君どこ行くのよ!」
「あれ哀君、新一はもう帰ったのか?」
「そうよ、どうせ何か事件でも嗅ぎに行ったんじゃないの」
工藤君の言う通り、確かにここ数日はみなみさんを見かけなくなったわね
カーテンも閉まっている訳でもなければ電気も付かない。
旅行にしては長すぎるわね。
それに。あんなに此処に来ていたのに
茶葉だってまだ沢山残ってるわ。
彼女、何事にも巻き込まれてなければ良いけれど。
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