第20章 本音
『お邪魔しました!』
「また」
「おうみなみ君、またいつでも来てくれ」
『はい!ご馳走様でした』
子供達も帰り、沖矢さんからも連絡が来たから帰ることに。
『ただいま帰りました〜』
「おかえり、みなみ ん?」
『あ、これですか?子供達からと哀ちゃんからお土産です!沖矢さんにも宜しく伝えてって言ってました!』
「そうか、そいつは嬉しいな」
子供達から貰ったお菓子のお土産と、哀ちゃんから貰った鯨のオブジェ
下にイルカも居て可愛らしい
これは哀ちゃんとお揃いでさっきテーブルにも飾ってあって。
同じくテーブルに鯨のオブジェを飾った
これを見れば八丈島での思い出が蘇ってきて。
それと同時に嫌な記憶も出てくる
でも少しずつ忘れようとしていて…
「さっき安室君に会ったぞ」
『え?』
突然の報告に頭が一瞬混乱する
「改めて礼をしないとだな」
『ん、でも…』
「どうした。何か出来ない理由でもあるのか?」
『いえ、そういう訳では無いけど…だって、』
「ただ礼をするだけだ、安心しろ お前を信じている」
『は、はい…』
何というか…違和感というか。
そりゃ私達は普通の恋人同士では無い事は分かってるからこそ、だけど…
赤井さんは完全に疑ってる訳で、試されてる様な気もして。
でも赤井さんがそんな事をする様にも思えなくて…
今こうしてグルグルと考える事すらも、全て赤井さんの策略なのでは無いかとすら思えてきて
FBI、ましてやその中でも頭のキレる人間と自分の脳内では遥かに差があるからどんなに足掻いても無駄に終わる事は確実であり…
今さっき「信じている」その言葉と共に頭をポンっと軽く撫でる様に手を置かれキッチンへと向かった赤井さんは淡々と夕飯の準備をしている
何度も思うけど、ただでさえ読めそうで読めない赤井さんなのに
今は沖矢さんのままだから更に分からなくて。
赤井さんは今、何を考えて、何を思っているの?