~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第2章 満月とバラ園
「は、はぁっ⁉︎ 別に、お、お前のことなんか…」
そう言ってスバルくんは言葉を濁す。
……顔、赤くなってるよ。
「スバルくん、ありがとう。」
「……」
「やっぱり、スバルくんは優しいね」
フワリ、そう微笑んでみせた。
「……ユイ、俺は今までこの場所が大嫌いだった。…白いバラが」
「え?」
“どうして、白いバラを嫌うの?”
そう聞いてみたかったけれど、
スバルくんの白いバラを見つめる赤い瞳は、
何処か苦しそうで寂しそうで…。
今は聞いちゃいけない気がした。
「お前が俺にすべてを捧げる覚悟ができたとき、俺はすべてを話す」
「……うん」